企業側のリスク抑制にもなる採用スタイル

企業が人材を採用する場合には、応募者側だけでなく企業側もリスクを抱えているものだ。実際に一緒に働いたことがない人を、面接時に受けた人柄や入社試験の結果等だけで採用することになるためである。企業に入社したり転職するためのノウハウ本は多く販売されていて、質問に対してもそつなく回答できるように武装することも可能な環境にある。そのため、逆に応募者の本質を知るために、企業の人事担当者のスキルも必要になっているのだ。

しかし、絶対的な自信を持って優秀な人材を採用できることは難しく、また一度採用してしまうと解雇させることも難しい状況にあるために、企業としての対応が必要になる。そのひとつの方法が、採用時に契約社員として期間を限定した形で採用し、その期間の働き具合や成果によって正社員登用をさせるという段階を踏んだ採用スタイルだ。

この採用スタイルは、企業としても面接で色々と質問をして良い人材と判断したものの、その判断が正しかったかどうか実際の働きぶりを見て確認することが可能である。そして、職場風土に合う人材か否かも見ることができる。

正社員を解雇することは企業イメージへの影響もあり、法的にも難しいことが多い。しかし契約社員として1年間といった期間を決めて採用し、期間満了によって雇用契約を終えることは法的にも逸脱したことではなく、企業としてもリスクを回避できる。契約社員として採用して、その働きぶり次第で正社員登用するという採用スタイルは多くの企業で取り入れていて、試用期間を設けて正社員として採用するよりも企業としてはよりリスクを抑えて良い人材を採用できるメリットがあるのだ。